水に濡れても大丈夫? 腕時計防水の種類や性能について
2016/08/03

腕時計の防水機能についてまとめてみました。
最近は防水機能の技術もどんどん優れてきていますが、
市場に出回るほとんどの時計は非防水時計や日常生活防水くらいまでです。
特に長年使われている時計ならば買われた頃より、
パッキンの劣化などの原因で防水機能は落ちていると思われます。
万が一、中に水が入ってしまった場合はなるべくお早めに、
自動巻などの機械式時計ならばオーバーホール、
クォーツ時計ならパッキンの交換や防水検査をお買い上げ店やお近くの時計屋、
専門店でご相談される事をお勧めします。
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ロレックス究極のダイバーズ ディープシー -YouTube動画
時計の防水機能について
「WATER RESIST」、「W.R.」は「WATER RESISTANT」を略記したものです
JIS(Japanese Industrial Standard=日本工業規格)では、日常生活用の防水表示はbar(気圧)表示で、潜水用の場合はm(メートル)表示をすることになっています。いずれの防水時計も取扱い方法や注意事項について、取扱説明書を十分に確認して使用することが大切です
日常生活用防水時計(JIS1種防水時計)[2〜3気圧防水]
「WATER REGIST」「W.R.」「W.R.3BAR」などと表記されています
日常生活での汗や洗顔のときの水滴、雨などに耐えられるものですが、水仕事、水上スポーツ、素潜り(スキンダイビング)、潜水には使用しないで下さい。
水圧の変化が激しい条件では使用しないで下さい。
日常生活用強化防水時計(JIS2種防水時計)[5〜20気圧防水]
[5気圧防水]
「WATER RESIST 5BAR」「WATER 5BAR RESIST」「W.R.5BAR」などと表記
水に触れる機会の多い水仕事(漁業・農業・洗車・食堂など)や水上スポーツ(水泳・ヨット・つりなど)をされる方にお使いいただけます。
素潜り(スキンダイビング)及び飽和潜水用や空気潜水用に使用しないで下さい。
5bar以上の防水時計でも水圧の激しいシャワーや水道水が直接時計に当たらないようご注意下さい。
[10〜20気圧防水]
「WATER RESIST 10BAR」「W.R.10BAR」「WATER RESIST 20BAR」「W.R.20BAR」
よく間違われる事がありますが、10気圧防水時計に「100M」「W.R.100」など表記されていることもありますが、これは「100mの水圧に耐えられる」という意味で「100m潜れる」という意味ではございませんのでご注意を
水上スポーツ(水泳・ヨット・つりなど)及び素潜り(スキンダイビング)をされる方にお使いいただけます。
飽和潜水用や空気潜水用に使用しないで下さい。
空気潜水時計(JIS1種潜水時計)
[100m~200m防水]
「AIR DIVER’S 100m」などと表記されます
ここからが「ダイバーズウォッチ」と呼ばれるものとなります
表示されている水深(例:100m)までの耐圧性と長時間の水中使用に耐える防水性を備えています
潜水時間、減圧時間を測定するのに必要な回転ベゼルなどの装置付で、ボンベに圧縮空気の呼吸気体を入れて浅海で潜水する時(スキューバダイビングなど)に使用する時計です。飽和潜水用に使用することはできません
海またはプールでのご使用も問題ありませんが、高圧のシャワーや飛び込みなど極端に圧力のかかる場合には耐えられない事がございますので注意が必要です
また、温泉など熱いお湯については水圧に限らず温度で内部の油が損傷してしまいますので、お避け下さい
飽和潜水時計(JIS2種潜水時計)
[200m~1000m防水]
「HE-GAS DIVER’S 300m」などと表記されます
表示されている水深(例:300m)までの潜水に耐える防水性を備えています。
潜水時間、減圧時間を測定するのに必要な回転ベゼルなどの装置付で、ヘリウムと酸素の混合ガスの呼吸気体を利用し、深海で潜水する時(飽和潜水)に使用する時計です。
詳しくはこちらから
防水時計の性能は永久ではない 日々のお手入れも大事
時間とともに防水性は悪くなります
時計ウラブタとケースの間や、ガラスとケース、竜頭、ボタンにはパッキンというゴムまたはプラスチックの防水材がはさまっております。しかし、これで100%水が入らないと言う訳ではございません。パッキンの弾力がなくなったり、パッキンについているシリコンオイルが流れ落ちたりして、防水性は、時間とともに落ちていくものです。
修理の時にウラブタを一度開けると、必ず汚れを取り、パッキンにシリコンオイルを塗布するなど、防水処置をしてからウラブタを閉めます。
しかし、パッキンの老化や変形によって、新品の時計よりも防水性を保つ時間はいくらか短くなってしまいます。
防水時計の日常の手入れ
水や汗などがウラブタの隙間に入るとサビの原因となります。この汚れを取るとき、アルコールやベンジンなどを使わないでください。これらの液を使うとゴムパッキンの劣化やパッキンについているシリコンオイルが流れ落ちてしまい、防水性がひどく落ちます。
水や汗がついた時は、乾いたきれいな布で拭き取ることをおすすめします。
防水を可能にした様々な構造1 ねじ込み式リュウズ
ねじ込み式竜頭[編集]
この種の時計は第1次世界大戦前後に出現しており、初期の発想としては、ガラスののぞき窓と竜頭操作用のねじ込み蓋を備えた別体ケースに腕時計を入れ、ケースごとベルトで装着するものがあった。これは防水性は確保できるがかさばって使いにくく、体裁も悪かった。
早い時期に近代的な防水構造を採用した代表例は1926年のロレックスである。オイスター社が開発した削り出しによる一体構造の「オイスターケース」方式を採用したもので、腕時計本体のケースにねじ込み竜頭を備え、従来よりコンパクトでスマートな防水時計を実現した。1928年にはロレックスを装着した女性記者メルセデス・グライツがドーバー海峡横断遠泳に成功、ロレックスの防水性を広く喧伝した。引用元-−-Wikipedia
防水を可能にした様々な構造2 Oリング防水
Oリング防水[編集]
ねじ込み式竜頭は原理自体は理想の方法だが、ねじ巻きや時間合わせで頻繁に竜頭を使うと摩耗して気密性が下がる弱点がある。それに代わる簡易な手段として裏蓋や竜頭部分のパッキンにOリングと呼ばれるゴムリングを使い防水性を確保する手法が広まった。リングの個数を増やせば気密性が高まり、またリングの老化で気密性が下がってもリングの交換で復旧できる。あわせてケース材質をさびにくいステンレス製とすること、頻繁な開閉を考慮せずともよい裏蓋部分を極力扁平なねじ込み蓋にして密閉性を高める手法も一般化した。
Oリング方式は第二次世界大戦中には連合国側で通常型の軍用時計に広く使われ、戦後は大衆時計にまで普及した。ねじ込み式竜頭と併用してより厳重に防水する手法も行われており、現在ではもっとも一般的な防水法である。だが初期のOリング式防水時計は現代で言う「日常生活防水」レベルの防水性能がほとんどであったため、日本でも大衆向け価格帯の分野に防水時計が出現した1960年代中期に、ユーザーが防水性を過信して着用したまま入浴や水泳を行い、水の侵入で時計を故障させるトラブルが続出したことがある。
一部のメーカーは耐久性の要求される時計について一種の多重ケース構造に近い手法とOリングの併用で気密性をさらに高める方法を採った。「オメガ・シーマスター」はその代表例である。
クォーツ時計では廉価に電池交換を請け負う店舗が(専門の時計店以外にも)広く存在するが、この際に防水Oリングの組み込み、再組立てが時計メーカーでの生産工程同等に厳密になされるかは(一部例外を除いて)確証できない。従って、電池交換の際に「電池交換後は防水機能を保証できない」とする時計店もあるが、電池交換時に新品Oリングと無料交換する店もある。引用元-−-Wikipedia
ガラスがくもっているけど大丈夫?
外気と時計内部の温度差によりくもりが生じることがあります
一時的であれば問題ありませんが、長時間くもりが消えない場合はお買い上げ店やお近くの時計屋でご相談された方がいいでしょう
また、アンティークウォッチに関しても特に表記がない場合は非防水となりますのでご注意下さい
いずれの場合も、内部に水が入った場合は例外なくオーバーホールが必要となります
この場合、保証対象外となりますのでご注意下さい